※この記事は、10月10日発売の電撃文庫MAGAZINE11月号にて先行掲載された、「青春ブタ野郎」シリーズ第10弾第1章のネタバレを含みます。
10巻第1章を読んで、推測できる展開や気づいたことを4本立てでまとめてみた。
新たなヒロイン達
新しく登場したキャラクターの中から、新章でのヒロイン候補をまとめていく。
●赤城郁美 可能性:100%
「放送室占拠事件」について謎が残されていることが大きな理由。(「ランドセルガール」参照)
また、作者はこれまでもほとんどの巻で後にヒロインとなる人物をラストシーンに登場させる手法をとっており、郁美との再会は9巻のラストであることも理由である。
●美東美織 可能性:100%
思春期症候群は人の「悩み」「不安」「心情」によるものである。
咲太がいまいちその真理を掴めなかった、美織のいう「実は私も飢えてるんです」が思春期症候群の火種になっている可能性が高い。
また、人と一定の距離をとっていることも描かれていて、スマホを持たないのも、単なるキャラ付けとは考えにくく、これらは彼女の発症するであろう思春期症候群に関わるものかもしれない。
●姫路紗良 可能性:80% / 吉和樹里 可能性:70%
山田健人を含むこの3人は、同じ高校で同じ学年である。
大学とは独立した集団で登場していることから、今後この3人にフィーチャーした話が描かれると予想できる。
よって紗良か樹里のどちらかが発症する可能性は100%だと推察するが、「健人から好かれている」、「男性講師に男女の関係があると勘違いされた」など、悩みや不安を煽る要素があることから、紗良のほうが可能性として高いと考えられる。
とはいえ、まだ情報が少なく、どちらなのか見極めにくいのが正直なところではある。
●広川卯月 可能性:100%
「今後の展開予想」で後述する。
●霧島透子 可能性:100%
「霧島透子の正体」で後述する。
既存ヒロインのこれから
麻衣の卒業から1年半が過ぎ(読者としては1年半が飛ばされ)、咲太を取り巻く環境も大きく変わった。今度は第1章のヒロイン達が登場する可能性を考えてみる。
●桜島麻衣
咲太の彼女であり、同じ大学に通っていることから、高頻度で登場するとみられる。
●古賀朋絵
咲太はファミレスのバイトを続けているものの、受験期で辞めている可能性が高い。
しかし、咲太のシフト中に来店し、ファミレスで受験勉強するシーンも想像に難くない。
また、作中では10月であり、翌年4月から同じ大学に通うことになることは十分に考えられる。(バイトに復帰する可能性も高い)
●双葉理央
大学生編でも思春期症候群が発症すると推察できることから、その相談役になると思われる。
高校生編では物理実験室および準備室が咲太と会う場所であった。大学生編でも「咲太と双葉が会うことのできる場所、環境」としてしっかり設定されているため、頻繁に登場するとみられる。
●豊浜のどか
咲太と同じ大学に通っているため、高頻度で登場するとみられる。
●梓川花楓
実家と行き来するようになったものの、咲太と同じ家に住んでいるため、今まで通り登場すると考えられる。
●牧之原翔子
沖縄に引っ越したことから手紙などでしか話題にあがりそうに無く、今後登場する可能性としては低い。(1,2回くらいはあったとしても)
今後の展開予想
10巻は広川卯月がヒロインである可能性が非常に高い。
既に第1章では「問題」を抱えていることが明示されており、第2章以降の展開は卯月に関わるものだと推測できるからだ。
ここで一つの仮説を立てる。
「既存ヒロイン達は二度タイトルに登場する」というものだ。
現在、のどか→かえで→翔子→翔子→花楓となっており、次にのどかが来てもおかしくないということである。
スイートバレットや卯月に関する感情でのどかが「何か」を起こす可能性は否定できず、のどかの思春期症候群を通じて、「スイートバレットとの青春」「卯月との青春」を描くこともあり得そうではある。
このことから、10巻はのどかがヒロインである可能性もあると思っている。
今後も郁美や美織をヒロインとしながらも、大学生になった理央、受験勉強に勤しむ朋絵といった新たな環境に悩める既存ヒロイン達を、咲太が再び救う日が来るかもしれない。
何よりこの仮説が正しいとするならば、最後に麻衣で着地することができるのだ。
霧島透子の正体
まずは今まで彼女について判かっている情報をまとめてみる。
①麻衣がその存在を咲太に教えた。
②巷で話題の顔出ししていない歌手。
③翔子が経験してきたどの世界線にも存在しなかった少女。
④桜島麻衣説もあり、声も少し似ている。
ずばり、霧島透子の正体は桜島麻衣であると考える。
①について、咲太に「気づいてほしい」から教えたと推測することができる。
③については、これが一番大きな裏付けであり、「翔子が生きている世界線」では「麻衣は存在しない」ためだ。
「既存ヒロインは二度タイトルに登場する」に従えば、最終巻で透子を冠したタイトルを持ってくることで、それは同時に麻衣の二度目のタイトル登場にもなるのだ。
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